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第1に護摩という言葉はhomaというサンスクリット語の音写語で、火祭祀方などとも漢訳される。 西方のゾロアスター教の方からインドに伝えられ、事火外道 という名もあるから、釈迦の当時ですでに仏教以外のインドに行われていた拝火宗教の儀式であったようだ。 仏教のなかでは後期に仏教が密教化した中で行われ、仏教の護摩として確立したのであった。 壇そのものは、サンスクリット語のマンダラ(mandala)の訳で、浄らかな地を選び、これに牛糞を塗り、諸尊のあるべき位所を描いたマンダラをいい、これを土や木などで半永久的に作ったものが日本の天台・真言両宗の寺で用いられる大壇、その中央に護摩を焚くための炉を設けたものが護摩壇ということになる。 『大日経」や『蘇悉地経』の壇の作り方が出ているが、いずれも平地を以上のように整えてマンダラを描くように書いてあってサルナートのヒンドゥー教の護摩壇や、日本の密教系寺院の大壇、護摩壇のように、高さをもった台状には見えていない。『蘇悉地経』には、壇すなわちマンダラをしつらえるに好適な場所を、仏教の聖地とか、清浄な地として挙げるなかで、棟択所品第六に「青草が地に遍じ、樹、諸花多く、中にその木の護摩を作すに堪えるものある、かくのごとき処を説いて勝処となす」と見えている。 護摩の修法には息災法すなわち災厄危難を除くもの、増益法すなわち健康増進、福の増進、所願成就を果たすこと、降伏法すなわち対敵、怨敵を破滅させること、敬愛法すなわち身上や他人異性との交際を深めることなどの現世利益が約束される。その場合『蘇悉地経』などでは、マンダラ中にしつらえる護摩炉に方、円、三角、蓮華形等のふさわしい形を示すが、一説には護摩壇そのものも炉の形に相応するといわれている。 高野山金剛峯寺不動堂の護摩堂は、四角の蓮台状の下に格狭間をもった台を付した鎌倉時代の製で古様に属する。 |
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